脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

LinkedInを使って海外就職するコツ

 個人的な意見ですが、日本人が海外就職しようとした場合ベストな方法はLinkedInに英語のプロフィールを登録し、現在の居住地の設定を曖昧にして、企業やリクルーターからのコンタクトを待つこと」だと思います。

 もちろん自分で求人をチェックし自分の職歴にマッチするポジションが空いたら自分から応募してもいいと思います。かくいう僕も今の会社にはホームページから直接応募して入りました。でもこの方法は受けたい会社が明確な人だけに有効ですよね。

 ほとんどの人はそこまで絞り込んではおらず、「いつかはアメリカのシリコンバレーで働いてみたいなあ」みたいな漠然とした思いを持っている、みたいな感じだと思います。そういう人が自力で応募しようとした場合、

・たくさんの求人の中から自分の職歴とマッチするものを見つけてくるのが大変

・もし見つかっても職場環境、給料等の待遇について情報が得られないため応募すべきか分からない

という状況になり、思うように進められないはずです。

 ならば逆転の発想で、企業側に自分を見つけてもらえば良いんです! 欧米では既にほとんどの企業が採用活動にLinkedInを使っており、人事担当者やリクルーター(人材紹介会社の社員)が日々LinkedIn上で人材を探しています。彼らがコンタクトをする場合、基本的には登録されているプロフィール(職務経歴やスキル等)に魅力を感じている訳ですから、自分から応募する場合より内定を取れる可能性は高いはずです。提示されるポジションの仕事内容や待遇にフィーリングが合えば、そのまま面接に進むことができます。

 

LinkedInプロフィール作成のコツは以下の2点

①必ず英語でプロフィールを書く

②現在の居住地は曖昧にする

  これだけできちんとした職歴のある方ならポツリポツリと海外からのオファーが来始めるはずです。②については自分が働きたい国が既に決まっているなら、たとえ今日本に住んでいても「居住地」の項目をその働きたい国に設定してしまうという荒業もあります。

 というのも、企業側は人材を探すときにまずLinkedInの機能を使っていくつかの項目でLinkedIn登録者をスクリーニングするのですが、その項目の一つに「居住地」が入っているからです。当然ですが、まずはオフィスに近いところに住んでいる人の中から探そうとします。例えばイギリスの会社はまずイギリスに住んでいる人の中から人材を見つけようとします。良い人材をたとえ日本で見つけたとしても「わざわざイギリスまで来てくれるわけないよな」と考えるのが自然ですから。来てくれるとしても、引っ越しやビザのサポート等は会社の負担になります。また異国からやってくる人は文化に馴染めずすぐに会社を辞めて母国に帰ってしまうリスクもあります。このようなわけで、居住地を日本に設定してしまうと、そもそも企業側に見つけてもらえないリスクがあるのです。僕はドイツに住み始めてLinkedInの居住地をドイツに設定したらドイツや周辺国のリクルーターからどんどんオファーが来るようになったので、居住地によるスクリーニングが実際にあることは確かだと思います。

 居住地にウソを書くのはモラル的にどうかと思う人もいるかもしれませんが、たったこれだけの工夫で「海外で働きたい人」と「その人が欲しい海外の企業」がマッチングするならWin-Winですよね。 (もちろんLinkedInに登録している人全員がこの技を使うようになったら問題ですが笑)

 ちなみに日本に住んでいるのに居住地が海外になっているとLinkedIn上でつながっている知り合いからツッコミが入ると思いますがそこは上手くごまかすしかないです(笑) また働きたい国の会社からコンタクトを得られた場合、実際は日本に住んでいることを最初に伝えるのがマナーです。(「これからイギリスで就職活動を始めるつもりだが、まだ日本にいる」とかなんとか言えばいいです。) もしかしたら、ビザのサポートができない等なんらかの理由で「では、残念ながら今回は。。」となるかもしれませんが、別にそれならそれで何も失うものはないはずです。

 あと、当たり前ですがプロフィールの職務経歴にウソを書くのはNGです! 欧米企業は採用プロセスの一環として、調査会社を雇ってバックグラウンドチェックをするのが普通なので必ずバレます。

 上記の通りプロフィールの設定をするだけなら、現在英語力にそれほど自信のない人でも数日あればできると思います。英文を自分で一通り書いたら、オンラインの添削サービスを利用してきちんとした英文に直してからLinkedInにアップロードしましょう。後はもう放置しておけばOK。来たるべきチャンスに備えて英語とスキルを磨きながら、じっくり待っていれば良いです

 

参考までに僕のLinkedInプロフィールへのリンクを貼っておきます↓
つながり申請歓迎です。海外就職に関して質問があればいつでもどうぞ。

https://www.linkedin.com/in/kosuke-kamino-a32996136/

映画)アイズ ワイド シャット__スタンリー・キューブリック__1999

アイズ ワイド シャット (字幕版)

アイズ ワイド シャット (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 巨匠キューブリックの遺作。2時間半と長いですが、良い映画です。テーマは普段仮面をつけて生きている人間に潜む荒々しい性衝動といったところか。いかにもキューブリックらしいぞくぞくする雰囲気があります。

 主人公はひょんなことから豪華なお屋敷で繰り広げられる乱交パーティー(?)に参加することになるのですが、このシーンはまじでやばいです! 全員仮面をつけて顔を隠して参加しているのですが、やっていることは本能むき出しの動物のようで、まさに社会のダークサイドといった感じです。僕が世間知らずなだけで、こういう金持ち限定の秘密の乱交パーティーって実際にあるんだろうな。。

 主演のトム・クルーズとニコール・キッドマンが夫婦役を演じていますが、二人は当時私生活でも夫婦だったらしいですね~

自分の気持ちを書かない、という発想

 僕は今35歳なので大分世代違いなんですが、シンガーソングライターの佐野元春が好きで良く聴いています。還暦過ぎても本当にかっこいいですよね!特に歌詞のセンスはずば抜けていて、個人的にはスガシカオに並ぶ才能だと思ってます(立場不明&世代めちゃくちゃですみません)
 
 その佐野氏が最近ラジオで言っていたのですが「歌詞は必ずしも自分の気持ちを書いていない」そうです(『伊集院光とらじおと』より)。自分の気持ちより"ストーリーを書く"というつもりで向き合っているとのこと。例えば周りにいる人を見て、こういうことを考えているのかな?と想像して書いた方が良い歌詞が書けるらしいです。何十年も歌い続けている名曲達がこんな風に生まれたなんて意外ですね。
 
 この話が良いヒントになったというか、これから自分もそんな風に文章を書いていけばいいんじゃないか?と思いました。ブログには自分の気持ちを正直に書かなければいけない、と思い込んでいたけれど、自分の気持ちなんて晴れの日は上がるし雨の日は下がる、それくらい移ろいやすいものです。自分自身に忠実であろうとすると、筆が止まってしまう。だったら発想の転換で「自分は今どんな気持ちなんだろう?」と考えるのではなく、「どんなストーリーを書いたら気分が良いだろう?」と考える。そこで出てきたストーリーを良いと思えば、それもまた(自分でも気づかなかった)自分のはずです。
 
 僕は文章を書くのが好きで、誰に読まれるわけではなくてもこのブログをやっているのです(はてなにいる皆さんの中にもそういう方がいるでしょうね)。だったらそれを活かして、文章で気持ちをドライブしていけばいい。自由に、自分が進みたい方向に。そう考えられればもう最強、ますます書くのが楽しくなりそうです(笑)

星空撮影してみた②

 前回の反省点を踏まえて、昨日の夜今度は20mmF1.8の広角単焦点レンズで星を撮ってきました。ちなみに現在ドイツは大寒波に襲われており、今回はマイナス10度環境下での撮影になりました。。 もうほとんど苦行に近かったです(笑)
 
 しかし気合いを入れて出かけたにも関わらず、撮影時に空に薄く靄がかかってしまい、結局あんまり良い写真にはなりませんでした。。星の光が弱すぎて写ってない。。
 2枚目の画像はマイクロソフトの「Image Composite Editor」というソフトを使ってパノラマ合成してみました。少しずつ画角を水平シフトさせながら撮った画像を5枚結合しています。このソフト、無料にしては結構優秀と評判のようで、圧縮なしのTIFFでも5枚程度なら数秒で結合し、大容量ファイルを出力してくれます。(下の画像は圧縮前は100MB級です。) 操作も簡単なので、例えば広角レンズをもっていない人が標準レンズで広角写真を作成したい場合にも重宝するソフトだと思います。
 
 合成してみてぱっと見うまくいったような気がしたけど、よく見ると広角レンズ特有の歪みが仇となって、画像の繋ぎ目が目立ってしまっている。。 駄目だなあ。。 何かに気をとられると、どこか別のところで必ずミスをしている。。トライ&エラーを繰り返しながら少しずつ上手くなっていくしかないのでしょうね。
 
 でもそろそろ本当に風邪をひいてしまいそうなので星空撮影はしばらく控えようと思います(笑)

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星空撮影してみた

 近所に巨大な畑があってその辺りは空気もきれいなので、いつもその周りを散歩したりジョギングしたりしています。その辺りはほとんど街灯がないので夜に散歩をすると人とぶつかりそうで危険なのですが(笑)、その分星がきれいに見えます。
 
 というわけで、思いつきで星空撮影をしてみました(超近所ですが)。
 
 なるべくレンズに星以外の光が入らないようにしないといけないので、スマホや懐中電灯も全部切って暗闇に身を潜める形になり、自転車が猛スピードで近づいて来るとはねられないかひやひやしました(笑) さらにめちゃくちゃ寒くて、平常心を保つのが難しかったです。場所と季節を間違えましたね(笑)
 
 星空撮影は初めてで且つ、何の知識もないのですが(かろうじてオリオン座が分かる程度)、普通に写るものですね。さすがはSONYフルサイズセンサー(笑) シャッタースピードは長くても10秒くらいのもんです。28mm、F2.8で撮りましたが、もっと広角の明るいレンズが必要ですね。。
 
 今回上記の心の乱れのせいか手振れ補正を切るのを忘れるという初歩的なミスをしたので、、家に帰ってからモニターで拡大してみると星がぶれている写真が多くありました。これも反省点。

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もう勉強はやめましょう(駄)

 昔親父が僕に聞かせてくれた話がある。

 男が一人川で釣りをしているところに、金持ちの商人が通りかかる。商人は男に「たくさん人を雇って、たくさん魚を釣って売れば金持ちになれるよ」とアドバイスをする。男は「金持ちになったらどうなるんだ?」と訊く。商人はすこし考えて「好きなことをして暮らせる」と答える。そしたら男が「今それをやっているところじゃないか」と返す。という、ただそれだけの話。

 ずいぶん昔に聞いた話だから内容が違ってるかもしれないし、どこかに出典があるのかも知らないけど、大体はこんな感じだったはず。全然違ってたらごめんなさい(親父に対して)

 この商人は、稼いだ金は単なる生活の手段であり目的になり得ないことに気づいていない。そして僕自身もこの商人と似た落とし穴にはまりそうになっていると感じることがある。いや、僕は金持ちではないのだが(笑) 僕が言っているのはつまり”情報”という名の落とし穴。

 現代を生きていると気をつけていないとすぐに情報に追われてしまう。仕事やスキルアップの名目で情報収集をいつの間にか目的のように錯覚してしまう。人が一人生きていくために必要な情報なんて本来それほど多くないはずなのに。使いこなせない情報でぶくぶく太り、考える力を失った「情報デブ」になってしまうことが怖い。

 ちなみにGoogleでは仕事の生産性を高めるために「やることリスト」ではなく、「やらないことリスト」を作ることを推奨しているらしい。(←オリラジ中田のYoutube大学のネタ)

 勉強でも、「勉強しないことリスト」を作る事の方が大事だと最近は思う。情報とは追われるものではなく、追いかけるものだ。

www.youtube.com

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英語について思うところ

 これまでフィリピン→タイ→ドイツと転々としてきて分かったことだけれど、英語は国によって発音が全然違うのです。特にタイ人の英語は、最初聞き取れなくて苦労しました。例えばsとzの発音が逆転していて、Sun(太陽)は「ザン」になります。さすがに分かるわけないやろ(怒) また僕の主観ですが、中東や東欧からの移民の中には癖の強い英語を話す人が多い印象があります。同僚のルーマニア人なんて、その人が英語を喋っていると分かるまで5秒くらいかかりました(笑) 発音だけじゃなくて、細かな文法も国によって違ったりします。

 こんな風に一口に英語と言ってもその中身はものすごく多様なので、聞く側も皆オープンで間違いを気にしないのは英語の良い所ですね。この気楽な感じは、日本にいた頃は分からなかったです。

 一方で仕事を通して感じるのは、サバイバルするための英語と“ちゃんとした”英語の間には想像以上に大きな隔たりがあるということ。つまりビジネスの場でも恥ずかしくないような公式な英語を話し、書くことができる人はそれほど多くないのです。例えばうちの会社の場合、新商品のプレスリリース用の文書や、メディアのインタビューには社内の“英語人材“のみが対応します。他の社員もほぼ全員英語を喋れるのに、関与できません。

 また同僚の海外交渉の経験が豊富でかなり英語の上手なドイツ人でさえ、イギリス人と電話会議をするのは嫌がります(笑) ネイティブスピーカーの英語というのはそれくらい違うのです。今の僕の実感としては、帰国子女でもない限り日本人が大人になってからそれを身に付けるのはほぼ無理だと思う。個々の単語の細かいニュアンスやネイティブ特有の言い回しなどは追い始めるときりがないからです。これまで5年位英語を勉強してきたからこそその果てしなさも分かるのであって、これもまた一つ収穫、といえるでしょうかね。。

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