脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

本)神聖ライカ帝国の秘密 王者たるカメラ100年の系譜_竹田 正一郎, 森 亮資_2015

神聖ライカ帝国の秘密――王者たるカメラ100年の系譜 作者:竹田 正一郎,森 亮資 潮書房光人新社 Amazon 著者のものすごい知識量と取材力に脱帽の一冊。カメラの技術的な話だけでなく、20世紀の光学産業の歴史を知るうえでも非常に良い本です。 一つ注意点はバ…

本)ハンチバック_市川 沙央_2023

ハンチバック (文春e-book) 作者:市川 沙央 文藝春秋 Amazon 人工呼吸器、電動車椅子を常用する著者が自身の経験を基に書いた小説。第169回芥川賞受賞作。 健常者優位主義に対する怒りをぶちまけたような内容でかなり内容は過激ですが、共感できる所は大いに…

本)おいしいごはんが食べられますように_高瀬隼子_2022

おいしいごはんが食べられますように 作者:高瀬隼子 講談社 Amazon 芥川賞に選ばれた本書。とてつもなくチャレンジングなテーマを扱っているので、理解不能な部分も多くありました。でも、分からないと言って切り捨てるのも違うかなと思いますね。 食事をす…

本)スタート! ドイツ語A2__岡村りら他__2019

スタート! ドイツ語A2 作者:岡村 りら,矢羽々 崇,山本 淳,渡部 重美,アンゲリカ・ヴェルナー 白水社 Amazon 獨協大学外国語学部ドイツ語学科の教員の方々によって書かれた本書。A1編が良かったので続いてA2編も購入し、一通り読み終えましたがやはり良書だと…

本)匠が教える 酒のすべて__大越 智華子__2021

匠が教える 酒のすべて―――世界を旅するように酒を楽しむ! (三笠書房 電子書籍) 作者:大越 智華子 三笠書房 Amazon 自らバーカウンターに立ちながら酒屋の経営も手掛けるまさに"酒の匠"によって書かれた本書。ビール、ワイン、焼酎、ウイスキー等々、酒の種…

本)本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」__マライ・メントライン他__2021

本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」 作者:マライ・メントライン,池上 彰,増田 ユリヤ PHP研究所 Amazon マライ・メントライン、池上彰、増田ユリヤの3名による対談形式で、日本とドイツを比較しながら社会や経済の問題について切り込んだ本。 日独…

本)スタート! ドイツ語A1__岡村りら他__2018

スタート! ドイツ語A1 作者:岡村りら,矢羽々崇,山本淳,渡部重美,アンゲリカ・ヴェルナー 白水社 Amazon 今のところA1、A2、B1レベルの3冊が出版されている『スタート!ドイツ語』シリーズ。去年A2から入ろうとしましたが難しすぎて、、A1を買い直しました(…

本)存在の耐えられない軽さ__ミラン・クンデラ__1984

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫) 作者:ミラン・クンデラ 集英社 Amazon 1968年に冷戦下のチェコスロバキアで起こった民主化運動「プラハの春」を題材とした小説。恋愛小説ってことになってるけど、政治思想、宗教、哲学等が混ぜ合わさったかなり骨のあ…

本)リファレンス・ドイツ語__在間進__2017

リファレンス・ドイツ語 ードイツ語文法の「すべて」がわかる 作者:在間 進 第三書房 Amazon ドイツ語文法を網羅的に解説した本書。2017年に出版された比較的新しい本で、著者は『アクセス独和辞典』の在間進先生です。似たような本に『必携ドイツ文法総まと…

本)池上彰の世界の宗教が面白いほどわかる本__池上彰__2013

[図解]池上彰の 世界の宗教が面白いほどわかる本 池上彰のニュースが面白いほどわかる本シリーズ (中経の文庫) 作者:池上 彰 KADOKAWA Amazon " data-en-clipboard="true"> 海外で暮らし始めてから宗教を身近に感じることが多く、興味が出てきたので買って…

本)八日目の蝉__角田光代__2007

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 八日目の蝉 (中公文庫) 作者:角田光代 中央公論新社 Amazon 2005年頃読売新聞の夕刊で連載されていたらしい本作。太田光が大絶賛したということで読んでみました。(馬鹿みたいなのでもうこの本の選…

本)テレビじゃ言えない__ビートたけし__2017

テレビじゃ言えない (小学館新書)作者:ビートたけし小学館Amazon 規制ばかりのつまらない世の中に対する怒りをぶつけたような本。ふざけまくってはいるけど、随所にやっぱり流石だなっと思うところはありました。 最近ではテレビが飽きられて、芸人も皆イン…

本)人生を変える幸せの腰痛学校__伊藤 かよこ__2016

人生を変える幸せの腰痛学校 ―心をワクワクさせるとカラダの痛みは消える 作者:伊藤 かよこ プレジデント社 Amazon この本は世界初の「読者の腰痛を治す事を目的として書かれた小説」です。目から鱗の話が満載ですごく面白かったです。 なんで小説で腰痛が治…

本)春のこわいもの__川上未映子__2021

春のこわいもの 作者:川上 未映子 Audible Studios Amazon " data-en-clipboard="true"> 川上未映子の新作短編集。6つの短編全て、感染症が世界に蔓延している状況下での話です。一番好きだったのは『娘について』かなー。コロナ禍で1人家で仕事をしている…

本)われはロボット__アイザック・アシモフ__1950

われはロボット〔決定版〕 作者:アイザック アシモフ 早川書房 Amazon ロボットSF小説の古典として知られる本作。以前、爆笑問題の太田が「この本はマスト」と言っていたので、どのくらいマストなのか気になって読んでみました。 内容はもちろんSFなのですが…

本)いちばん親切な西洋美術史__池上英洋__2016

いちばん親切な 西洋美術史 作者:池上英洋 発売日: 2016/07/15 メディア: 単行本(ソフトカバー) 一冊で古代から現代まで西洋美術史を概観できる本。読みやすいので入門用におすすめ。絵がたくさん載っているので、ただ眺めているだけで楽しい。 どの時代も…

本)破局__遠野遥__2020

破局 作者:遠野遥 発売日: 2020/07/04 メディア: Kindle版 芥川賞受賞作ということで読んでみましたが端的に言って、良いです。新しい。内容はほとんどが性的な欲望についてで(笑)、一体何が書きたいんだよって思いながらも、簡潔な文体の中にずっと漂ってい…

本)断片的なものの社会学__岸政彦__2015

断片的なものの社会学 作者:岸政彦 発売日: 2016/02/26 メディア: Kindle版 戦後沖縄史・生活史を専門とする社会学者、岸政彦によるエッセイ。社会学者といっても岸氏の場合アカデミックの温室の中でぬくぬくやっているような方では全くなく、研究のために被…

本)一人称単数__村上春樹__2020

一人称単数 (文春e-book) 作者:村上 春樹 発売日: 2020/07/18 メディア: Kindle版 村上春樹6年ぶりの短編集。読み進めるほどに現実と虚構の境界がぼやけていく。 人生は選択の連続で、右か左か選ばないといけない場面は頻繁に訪れる。もし右に行けば、右に行…

本)コンビニ人間__村田沙耶香__2016

コンビニ人間 (文春文庫) 作者:村田 沙耶香 発売日: 2018/09/04 メディア: Kindle版 社会との接点はコンビニのバイトのみ、という状態でずっと生きてきた独身女性の話。そのまま30代後半に突入した彼女は周囲の人間達から恋愛や就職の経験がないことを責め立…

本)個人的な体験__大江健三郎__1964

個人的な体験 (新潮文庫) 作者:大江 健三郎 発売日: 1981/02/27 メディア: ペーパーバック 今年の夏休みは昼間に引っ越し作業をして、夜はビールを飲みながらこの小説を読むのが楽しみだった。 大江健三郎には知的障害の息子がおり、彼との共生の体験を元に…

本)夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語__カズオ・イシグロ__2009

夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫) 作者:カズオ イシグロ 発売日: 2011/02/04 メディア: 文庫 深い余韻の残る5つの物語。響きの良いことを安易に書いてしまわない抑制の効いた文体が特徴的。 訳者あとがきで触れられていた翻訳に…

本)敏感すぎるあなたへ 緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる__クラウス・ベルンハルト__2018

敏感すぎるあなたへ 緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる 作者:クラウス・ベルンハルト 発売日: 2018/03/01 メディア: Kindle版 この本は不安神経症やパニック障害の発生メカニズム及び治療法について書かれたものです。私自身は今は健康ですが、昔一度…

本)夏物語__川上未映子__2019

夏物語 (文春e-book) 作者:川上 未映子 発売日: 2019/07/11 メディア: Kindle版 この小説は精子提供をテーマに現代の世相を反映した作品です。主人公は30代の独身女性で、且つある事情で性行為ができないのですが、子供を持つことを望み精子提供の道を探りは…

本)みずうみ__よしもとばなな__2005

みずうみ 作者:よしもとばなな 発売日: 2015/10/09 メディア: Kindle版 ずんぶん昔にデビュー作の「キッチン」を読んで感動してから、よしもとばななの小説はいくつか読んでいます。いつも思うけどこの人はあまり文章自体は上手くない。というかあまり練られ…