脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

ドイツ到着、その後

 

7月末にドイツに到着し3週間が経ちました。今日までトラブル続きで本当に大変だった。。今日は仕事が休みなので久しぶりにリラックスしています。

 

まず、渡航直前という絶妙のタイミングで風邪を引いた(笑)おかげでバンコクで熱がある状態で引っ越し作業をするはめになりました。もともとの段取りが悪いから荷造りに追われてほぼ睡眠時間もとれず、ばたばたと大家さんとの立会いを済ませ(瀕死で)、なんとかフランクフルト行の便に乗り(瀕死で)、現地に到着した初日は瀕死の状態でした。さらに運が悪いことに今年のドイツの夏は異常気象で猛暑が続いているんです。にもかかわらず、到着したホテルの部屋にはクーラーはなく()、猛烈に暑かった(後で知ったのですが通常夏でも涼しいドイツには、ホテルにクーラーがないのは普通らしい)。寝られないほどに暑くて熱も下がらないし、どこで薬を買えるのかも分からないし、体調はますます悪化しました。ようやくドイツにたどり着いたのに、早くも死ぬところでした(笑)

 

 結局最初の1週間はずっと具合が悪くて、その後さらに心が折れそうなことが起きました。ドイツに来て2週間ほど経った頃。滞在1週目はホテルに泊まっていたのですが、2週目から会社の人事部が探してくれたアパートに入居しており、部屋の玄関口のドアはオートロックになっています。その日、外のメールボックスをちょっと見てこようと思って部屋を出た。ボックスはすぐそこだから部屋のドアは開けっぱなしでいいやと思ったんです。ところが、その意思に反して私の右手がドアを閉めた(笑)瞬間脳がフリーズし、締め出されたことに気付くまで少し時間がかかったと思います。鍵は家の中、携帯電話も財布も家の中、おまけにその時既に夜8時を回っていました。

大家さんが寝てしまう前に連絡しないと、と思い電話番号を知っているであろうこのアパートの住人に電話を貸してもらうため、一軒一軒ドアをノックして回りました。でも1階から最上階の4階まで誰も出てこなかったんです。あの時は本当に野宿を覚悟しました。階段に座って、窓の外のライトマゼンタの空(夏は白夜なので日が長い)を見ていることしかできませんでした。しかし、ずいぶんと長い間そうしているうちにふと上の階で物音が聞こえたんです。おそるおそるその部屋をノックすると、寝ていたのかパンツ姿のプロレスラーみたいにでかい兄ちゃんが出てきました(ひえっ)。最初は見慣れないアジア系の私の顔を訝しむように見つめていましたが、幸運にも彼は私の英語を理解し、大家さんに電話をかけてくれました。その時点で夜10時を回っていたはずですが、大家さんも事情を聴くとすぐさま工事業者を手配してくれたため、その30分後私の部屋のドアはプロの手によってこじ開けられることになりました(ドイツでは大家さんがスペアキーを保有することは違法らしくこのような対応をせざるを得ない)。

このようにしてめでたく野宿は回避することができたのですが、入居早々本来不要な工事代金100ユーロを支払うことになりました(笑)素晴らしいスタートですね。

※ちなみにパンツの兄ちゃんは全てが解決したとき(パンツのまま)一緒に喜んでくれ、結果的には非常に親切なナイスガイであった。

 

さらに、ベッドとテーブルをIKEAで買って配送で頼んだのですが(ドイツにもIKEAがあります)、部屋のドアベルが壊れていたらしく私が配達に気付かず配送業者が荷物を倉庫に持って帰ってしまったり(その後しばらくベッドなしの生活を強いられた)、インターネットを契約したUnity mediaのスタッフがルーターのケーブルの種類を間違えたり等、ため息が出るほどトラブル続きです。。Unity mediaのネット回線は未だ繋がってませんが、スタッフのミスなのにケーブル交換は今月末らしい。。。日本との時間の感覚の違いを感じますね。

 

今私が住んでいる町はドイツ中央部に位置するヘッセン州にあり、都会とまではいきませんが学生が多いためかにぎやかな雰囲気があります。たくさんの店や映画館などもあり便利な場所でありながら、林道や自然公園等も多くあります。今のところ会社の同僚を除いて知り合いと呼べるような人はここにはいません。多分この町には日本人もほとんどいないのでしょう。改めて遠くまできたものだと思うけれど、ここでの生活に馴染むことができたら結構すごいことだとも思うし、これからこの町を、というよりドイツ全体を駆け巡って楽しいこと見つけてやろうと思ってます。

新しい職場については、今年3月の現地面接の時に感じた通りとてもゆったりした雰囲気があり、ここなら自分のペースで働けそうだという感触です。同僚もとてもフレンドリーで、「一緒に仕事を楽しもう」と言ってくれるのがうれしいです。明日から入社3週目に突入、そろそろ仕事が本格的に始まりそうです。

 

家の近くの店が並ぶ通りにて撮影↓ 今日は年に一度の祭りだったようで、屋台とビールを飲む人で昼間からごった返していました。

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