イギリスのロックバンド「クイーン」のドキュメンタリー。
フレディ・
印象的なのは、 彼がバイセクシュアルであることをカミングアウトできずに思い詰 めていたというエピソード。 結局彼の性的指向はHIV感染を招いてしまう結果となるのだが、 自身の病についてもバンドのメンバーにすら死の直前まで明かすこ とはなかった。本作では、 性的マイノリティが70年代の音楽シーンでどのようにとらえられ ていたか、またHIV感染が深刻な社会問題となっていた当時の雰 囲気を感じることができる。
LGBTについて良く語られる昨今だが、 その実際のとらえられ方は国や世代によって未だに大きな差がある ように感じる。 聞いたところによると例えばオランダではカミングアウトを受けた とき、"眉ひとつ動かさない"ことが紳士・ 淑女の態度だとされているらしい。 まさにリベラルの誇りといった感じで、本当に素晴らしいと思う。