脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

英語について思うところ

 これまでフィリピン→タイ→ドイツと転々としてきて分かったことだけれど、英語は国によって発音が全然違うのです。特にタイ人の英語は、最初聞き取れなくて苦労しました。例えばsとzの発音が逆転していて、Sun(太陽)は「ザン」になります。さすがに分かるわけないやろ(怒) また僕の主観ですが、中東や東欧からの移民の中には癖の強い英語を話す人が多い印象があります。同僚のルーマニア人なんて、その人が英語を喋っていると分かるまで5秒くらいかかりました(笑) 発音だけじゃなくて、細かな文法も国によって違ったりします。

 こんな風に一口に英語と言ってもその中身はものすごく多様なので、聞く側も皆オープンで間違いを気にしないのは英語の良い所ですね。この気楽な感じは、日本にいた頃は分からなかったです。

 一方で仕事を通して感じるのは、サバイバルするための英語と“ちゃんとした”英語の間には想像以上に大きな隔たりがあるということ。つまりビジネスの場でも恥ずかしくないような公式な英語を話し、書くことができる人はそれほど多くないのです。例えばうちの会社の場合、新商品のプレスリリース用の文書や、メディアのインタビューには社内の“英語人材“のみが対応します。他の社員もほぼ全員英語を喋れるのに、関与できません。

 また同僚の海外交渉の経験が豊富でかなり英語の上手なドイツ人でさえ、イギリス人と電話会議をするのは嫌がります(笑) ネイティブスピーカーの英語というのはそれくらい違うのです。今の僕の実感としては、帰国子女でもない限り日本人が大人になってからそれを身に付けるのはほぼ無理だと思う。個々の単語の細かいニュアンスやネイティブ特有の言い回しなどは追い始めるときりがないからです。これまで5年位英語を勉強してきたからこそその果てしなさも分かるのであって、これもまた一つ収穫、といえるでしょうかね。。

f:id:Daturyoku_Pukapuka_32:20210122203153j:plain