脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

旅行したいなー

 コロナ第3波到来でドイツは今また1日1万人以上の新規感染者が出ている状況です。そのためロックダウンもまたもや3週間延長となりました。本当に長い。。去年の9月から髪切ってないので野人のようになってきましたが、なんとか生きています。
 
 最近は暇潰しに『いちばん親切な西洋美術史(新星出版社)』という本を読んでいます。どこにも行けないなら、頭の中だけでも美術館に行こうという訳です(笑) カラーで絵画の画像がたくさん載っていて、それを穴があくほどに見つめているので、1日に2ページしか進みません(笑) 絵の説明を読むことより、絵を観て何かを感じることを大事にしています(何かを感じるまで次の絵に進まない)。絵を観ている時間は普段仕事で使っている脳の裏側が刺激される気がするので、結構いい習慣かもしれないとか思ってます。
 美術の何が好きかっていうと、制作に時間がかかるところですね。例えばヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の壁に描かれたミケランジェロの『最後の審判』は6年かかったらしい。

ミケランジェロ『最後の審判』 | 名画の見られる日本の美術館

 ヴァチカンでこの実物を見たときの衝撃が、自分の価値観に少なからず影響していると思ってます。今は若い頃に比べて、(5年、10年位の)長いスパンで物事を追求することに強く惹かれるんです。歳をとったせいか、自分の時間がたくさんあるからなのか、よく分からないですが。宗教的意義や社会批評性を持たない静物画や風景画を観るのも好きになりました。そこに投入された熱量と時間に興味が湧くんです。
 
 それから友達の薦めで、最近はYouTubeに上がっていた『深夜特急』のドラマを見ていました。沢木耕太郎の原作は読んだことなかったですが、面白かったです。コロナが明けたら早く旅をしたい!
 深夜特急は沢木耕太郎が26歳の時に仕事を投げ出して旅に出た実体験をもとにしているらしいです。単なる思いつきの旅の割には、インドのデリーからイギリスのロンドンまでバスで行くというクレイジーっぷり。なんの意味もないことがしたかった、という主人公の思いに共感しました。個人的には香港、インドあたりの映像が好きかなー。昔フィリピンのセブ島で蚊に刺されまくって、熱を出した時の恐怖を思い出しました(笑) あと宿で日本にいる恋人に手紙を書いているシーンなんかもグッときますね!