脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

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本)われはロボット__アイザック・アシモフ__1950

 ロボットSF小説の古典として知られる本作。以前、爆笑問題の太田が「この本はマスト」と言っていたので、どのくらいマストなのか気になって読んでみました。

 

 内容はもちろんSFなのですが、ロボットと人間の関係が将来どうなっていくかについてのアイデア集のような小説です。1950年の作品と言えども、現在にも通ずるものがある。ロボット(とそれを使う人間)が持つべき"倫理"の部分を鋭い感性で描いています。

 

 実際この本に出てくる「ロボット工学三原則」は、その後のSF界だけでなくロボット工学そのものにまで影響を与えているらしいです。

ロボット工学三原則 - Wikipedia

 

 特に人間の見た目をしたロボットが人間のふりをして選挙に出馬するシーンは面白かった!確かに、見た目でロボットか人間か全く区別がつかないなら、どうやって見分けられるんでしょう。。? このような問題提起が随所に散りばめられています。

 

 とまあ、読む価値のある本であることは間違いないですが、正直冗長で退屈な部分もありました。個人的にはカート・ヴォネガットの方がふざけていて好きですね(笑)

 

 映画化もされてます↓(見てませんが)