脱力系ぷかぷかドイツ日記

省エネぬくぬくドイツ暮らし

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

映画)オアシス__イ・チャンドン__2002

韓国発傑作ラブストーリー。
 
あらすじを簡単にまとめると、、
刑務所から出てきた青年ジョンドゥは家族からも煙たがられ、30歳を目前に未だに社
会に馴染むことができない。彼はひき逃げ事故の遺族の家に挨拶に行くが、その家にはやはり家族から顧みられることのない脳性麻痺の女性コンジュが取り残されていた。孤独な二人は次第に心惹かれあうようになる、、という話。
 
前科者と障害者の純愛。主演の二人の演技がすごく良いです。純粋そのもの。姫、将軍と二人が呼びあうシーンが面白くて、声をあげて笑いました。
 
脳性麻痺のヒロインの演技が凄すぎて観るのがつらいと感じる人もいるだろうけれど、その分二人が周囲の常識的な大人達から理解されない苦しみもリアルに伝わってきます。
 
アマゾンのレビューかなり高いですね。「最高傑作」「何度も観た」というコメントの一方で、一部の低評価をつけている人達からは「障害者への同情で高く評価してるんじゃないのか?」とか、「障害者というだけで過剰に評価すること自体が差別」とかいう意見もありますね。
 
でも僕的には、そういう問題じゃねーよと思う。
この二人は真に孤独だったから繋がれたのであって、そこがこの映画の美しいところ。 障害者とか犯罪者とか別に関係ない。
 
僕は真の心のつながりはいつでも”常識の外側”から始まる、と思っています。この映画の二人がまさにそう。
 
僕は頭からそう信じているからか、逆に、大人の都合とか利害が絡まりあった恋愛・結婚の話が大嫌いで、そういう話を聞くと「下らんなー」といつも思ってしまいます。そんな事するくらいなら、完全な孤独を選んだ方がまだましです、僕の場合は。