脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

本)池上彰の世界の宗教が面白いほどわかる本__池上彰__2013

 

 

 海外で暮らし始めてから宗教を身近に感じることが多く、興味が出てきたので買って読んでみました。池上彰の本だけあって簡潔で分かりやすく、面白かったです。短時間でさらっと読めるのでおすすめです。
 
 宗教と言えば、ドイツで働き始めて一番衝撃だったのが、イスラム教徒の同僚が会社のオフィスで礼拝をしているところに出くわした時です。確か会議室に向かっている最中のことでした。社員用ロッカーの陰で、その同僚が絨毯の上で土下座しているところに遭遇したのです。あまりの神々しさに見てはいけないものを見た気分になりました。(いや、本当はそんなことないんですけどね。社員の邪魔にならないところでやっているだけだと思いますが)
 
 サウジアラビア出身の彼は僕と同じエンジニアなので普段は技術の話ばかりするし、普通の社員となんら変わりないのだけれど、自分とは全く異なる常識や信仰心を持って生きている人間であることに気づかされた瞬間でした。この本によるとイスラム教徒は一日に5回聖地メッカの方を向いて祈りを捧げるらしいです。
 
 ちなみに、上記の同僚はイスラム暦のラマダン月には断食もしています。その期間中、日の出から日没までの間は何も口にしません。彼はソフトウェアエンジニアですが、「血糖値が下がった状態でコードを書けるのか?」とこちらが心配になります(笑)
 
 そんな感じで、今の職場はかなりインターナショナルなのですが、問題は日本に出張に行くことなったときです。日本と取引の多い会社ですから、いずれそんな日が来るでしょう。社員の中にはイスラム教徒の他、インド人のヒンドゥー教徒もいます。そんな人達と出張にいった日には、、、絶対食事が問題になると思う。豚肉はダメ、牛肉はダメ、そしてベジタリアンがいたら一発でほとんど全部ダメですから(笑) (料理にかけるソース類に動物性のだしが使われているのもダメな人もいるらしい。。)
 
 出張メンバーにドイツ人(キリスト教徒)がいたら、もちろん寿司やしゃぶしゃぶ等日本の料理を食べたいはずです。そんな時、案内役を務めなければならない僕は一体どうしたらいいんだ? 全員が満足する最適解は一体何なんだろう?
 
 「そんなめんどくせー話知らねーよ!」とメンバーを置き去りにして、一人で焼き肉屋に入っていきそうな自分が怖いです(笑)