脱力系ぷかぷかドイツ日記

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ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

ドイツが誇る世界遺産「ケルン大聖堂」一応観てきた

2022年6月16日~17日 ケルン旅行の記録 

 

ケルンまで車で行けば2時間もかからない所に住んでいるにも関わらず、有名なケルン大聖堂をまだ観てないなと思ったので一応観てきました。観光って近いところ程後回しになりますよね。

 

この前マインツ大聖堂に行ったばかりなので、出発前は「また教会か」的な感じがしてましたが、結果行ってみたらやはり素晴らしかったです。一泊二日と短い旅でしたが、充実した良い旅になりました。

 

 

目次

 

ケルン大聖堂

公式サイト: https://www.koelner-dom.de/

 

ケルン大聖堂はドイツ三大大聖堂の1つに数えられ(残りの2つはトリーア大聖堂とマインツ大聖堂)、世界遺産に登録されています。

 

600年以上の建設期間を経て1880年に完成。ゴシック様式の建築物としては世界最大らしいです。ケルン中央駅の目の前にあります。

 

ケルン中央駅を出るといきなりこの景色です。スゲー

 

高さ157m。かなり大聖堂から離れないと全体を写しきれないほどでかい

 

ケルン大聖堂はいわゆるゴシック建築です。ゴシック建築の特徴は、柱に天井の荷重を集中させることで、側壁を薄くできる&大きな窓(ステンドグラス)を設置することができる点です。また構造的に建物の高さを高くすることができます。(一方ゴシック以前のロマネスク建築だと側壁に荷重が集中するため、側壁が厚い&窓が小さいので、建物内部は薄暗く重厚な雰囲気になります)

 

良く見てくださいね。これ絵ですよ

 

夕食後、再び散歩に来ました。夜バージョンも良かったです。

 

ライン川の対岸からホーエンツォレルン橋と共に大聖堂を撮影。ここは定番の撮影スポットとなっているらしく、三脚を持参しているガチなフォトグラファーがたくさんいました。

 

ルートヴィヒ美術館

公式サイト: https://www.museum-ludwig.de/

 

ケルン大聖堂のすぐそばにあるルートヴィヒ美術館。実は大聖堂よりこっちを楽しみにしてました。

 

ルートヴィヒ美術館は主に20世紀以降の現代アートをコレクションしています。ピカソのキュビスムあたりから、ドイツ表現主義、シュルレアリスム、ウォーホル等に牽引されたアメリカのポップアートまで時系列で見ていけるような展示になっています。

 

僕個人としてはこの辺りよりちょっと前の時代、つまり後期印象派とか世紀末芸術などと呼ばれる辺り(ゴッホとかムンクとか)が一番好きなんですが、現代アートも楽しかったですね。本当にほとんど全ての作品が意味不明です(笑)

 

作品の写真撮影OKの美術館です。中の様子は公式サイト内のパノラマツアーで見ることができますので興味のある方はこちらからどうぞ 360° Museum Ludwig - Panoramatour

 

シャガール

 

これ、ピカソの作品です(笑) ルートヴィヒ美術館はヨーロッパ最大級のピカソコレクションで有名で、もちろん大きくて立派な絵もありますが、即興でふざけて書いたような絵も多数ありました。ピカソって本当に絵を描くのが好きだったんでしょうね(当たり前か)。画家として地位を得たい!みたいな邪な心が全く見受けられない(笑)

 

なんでこの絵描こうと思ったの?っていう絵が好きですね

 

アンディ・ウォーホルの『ブリロ・ボックス』。ブリロというのはアメリカのスーパーに並んでいる洗剤です。ウォーホルはブリロのパッケージ画像を印刷して張っただけの箱を大量に並べて、自身のアート作品として発表しました。もちろん「そんなものをアートと呼ぶのか」という議論が巻き起こりましたが、それこそが狙いだったわけです。

 

確かにね、「画家の手描きの絵はアートで、スーパーに並んでいる複製された絵はアートではない」って考え方、おかしいといえばおかしい。風景画の方がデジタルカメラで撮った風景写真より価値がある、というのも単なる固定観念ではなかろうか?

 

個人的には今後NFTが普及してデジタルコンテンツにも著作権が付くようになれば、アートの概念がさらに変わってくるだろうと思ってます。

 

草間彌生もありました。草間彌生は子供のころ統合失調症を患っており、幻覚や幻聴から身を守るために絵を描いていました。そんな彼女にとって水玉模様は魔除けのような効果があるらしいです。今や彼女のトレードマークでもありますが、ただ単にかわいいから水玉模様にしているわけではありません(笑)

 

ケルン名物

ケルンの地ビール「ケルシュ」。大抵どこの店でも飲めます。ちょっと苦くて美味しかったです。

200mlくらいの小さなグラスで運ばれてくるのが特徴で、コースターで蓋をすれば「もうおかわりは要りません」の合図です。逆にそうしなければ、グラスが空になり次第延々と新たなケルシュが運ばれてきます(笑)  何杯飲んだかは、店員がコースターに記していきます。この辺りのケルン独特の文化も面白かったですね。

 

名物ライニッシャー・ザウアーブラーテン。赤ワインと酢に数日漬け込んだ牛肉をローストして煮込んだ料理。口の中に爽やかな酸味が広がります。