久しぶりに映画を観たのでご紹介。2020年公開のアメリカのホラースリラー『アンテベラム』。最後の大どんでん返しが最高レベルにキチガイなので注意(笑)
『ゲット・アウト』『アス』のプロデューサーが手掛けたらしいです。僕は2作品とも観てますが、このプロデューサーは新しい恐怖体験を生み出すことに強いこだわりを持っている感じがしますね。。
ちなみに『ゲット・アウト』はホラー映画大好き人間の僕でさえも、これまで観た中で三本の指には入るかなってくらいの傑作です。『アンテベラム』がピンときた方には是非『ゲット・アウト』もおすすめです。
『アンテベラム』のあらすじをざっと書いてみると、
・アメリカが南北に分断されていた19世紀、奴隷制度が信奉されるアメリカ南部のとあるプランテーションで、囚われの身となった黒人女性エデンは過酷な労働を強いられています。白人による支配下で屈辱の日々に耐えながら、脱出の機会を伺っています。
・そして時は流れ現代のアメリカ。ベストセラー作家でありながら人種差別と闘う活動家でもある黒人女性ヴェロニカは愛する家族と幸せな生活をしています。ある日講演会で拍手喝采を浴びた彼女は、親友とディナーに行った帰りに、突然何者かに拉致されてしまいます。
不思議な事にこの一見何の関係もない二つの時代のストーリーを同じ俳優(ジャネール・モネイ)が演じているので、観ている側は「なにこれ??」って感じなんです。でも終盤になってこのストーリーがつながった時、鳥肌が立つこと必至です(笑)
(ここから下、ネタバレ)
ネタバレ行きますね。このネタバレがこの映画の全てと言っても過言ではありません。でも「読むな」とは言いません。このネタバレを読んで逆に観たくなる人もいるかもしれませんから(笑)
何故同一の俳優がエデンとヴェロニカを演じているのか?それはエデンとヴェロニカが同じ時代を生きる同一人物だからなんです。いかにもエデンは19世紀の南北分断の時代を奴隷として生きているように描かれていますが、終盤になってそれが実は現代であったことが明かされます。
エデンは実はディナーの帰り道に拉致されたヴェロニカ本人であり、そこで彼女は物好きな変態に19世紀南アメリカ風のコスプレをさせられて監禁されている、という話なんです。
まったく。。なんという話を思いつくんだ。。(笑)
ネットのコメントを見ると、注意深く見ていれば映画のいろんな場面に実はエデンが生きているのはアメリカ南北分断の時代ではなく現代であることが分かるようなヒントが出てきているらしいです。僕はアホなので全く気づきませんでしたが(笑)