脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

自分の気持ちを書かない、という発想

 僕は今35歳なので大分世代違いなんですが、シンガーソングライターの佐野元春が好きで良く聴いています。還暦過ぎても本当にかっこいいですよね!特に歌詞のセンスはずば抜けていて、個人的にはスガシカオに並ぶ才能だと思ってます(立場不明&世代めちゃくちゃですみません)
 
 その佐野氏が最近ラジオで言っていたのですが「歌詞は必ずしも自分の気持ちを書いていない」そうです(『伊集院光とらじおと』より)。自分の気持ちより"ストーリーを書く"というつもりで向き合っているとのこと。例えば周りにいる人を見て、こういうことを考えているのかな?と想像して書いた方が良い歌詞が書けるらしいです。何十年も歌い続けている名曲達がこんな風に生まれたなんて意外ですね。
 
 この話が良いヒントになったというか、これから自分もそんな風に文章を書いていけばいいんじゃないか?と思いました。ブログには自分の気持ちを正直に書かなければいけない、と思い込んでいたけれど、自分の気持ちなんて晴れの日は上がるし雨の日は下がる、それくらい移ろいやすいものです。自分自身に忠実であろうとすると、筆が止まってしまう。だったら発想の転換で「自分は今どんな気持ちなんだろう?」と考えるのではなく、「どんなストーリーを書いたら気分が良いだろう?」と考える。そこで出てきたストーリーを良いと思えば、それもまた(自分でも気づかなかった)自分のはずです。
 
 僕は文章を書くのが好きで、誰に読まれるわけではなくてもこのブログをやっているのです(はてなにいる皆さんの中にもそういう方がいるでしょうね)。だったらそれを活かして、文章で気持ちをドライブしていけばいい。自由に、自分が進みたい方向に。そう考えられればもう最強、ますます書くのが楽しくなりそうです(笑)