ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ日記

2018年7月にドイツに移住したチンピラのぷかぷか日記です。

ガンガン働いてます

 明けましておめでとうございます。ドイツでは年末はクリスマス前から休暇に入る人が多く日本に比べると仕事納めは早いのですが、その分年明けの仕事始めは早く、うちの会社は1月の第一月曜から働く人が多いです。僕も今月4日の月曜から仕事をしているのですが、結構忙しくてトップスピードで働いているので、正月がもう遠い昔のことのようです。

 日本からも緊急事態宣言のニュースが流れてきますが、ドイツの状況はもっとずっとまずくて現在の都市封鎖下でも感染者が一日平均2万人以上です。。もう今はオフィスにも全く行けておらず在宅ワークが続いている状況です。

 あまりに単調で刺激の無い毎日に対抗するちょっとした工夫として、最近「Noisli」というアプリを使っています。集中力を高める効果がある自然の音やホワイトノイズをBGMとして流せるアプリで、240円で買えます。波、ファン、焚き火、鳥のさえずり等の音を流すことができ、そしてそれらを自分の好きな割合でミックスすることもできます。僕の場合はもともとカフェで作業をするのが好きなので、「カフェの店内の音」をベースに「雨の音」を少しミックスしたものを仕事中に流しています。朝コーヒーをいれて(インスタントですが)、カフェの音をスマホで流し始めると仕事のスイッチが入ります。「さあ今日もカフェに着いた。頑張ろう」という感じです(笑) 座るのはいつも窓の近くの席で、外にはいつでも雨が降っています(←僕には雨が降っていると落ち着くという謎の習性があります。)そして音を止めれば、その日の仕事は終了です。

 このようなアプリは無料でもたくさんあるので、在宅ワークのあまりの静寂に苦しんでいる方は試してみるといいかもしれません。 部屋が寒い方は、焚き火の音がオススメです(笑)

 ドイツの都市封鎖は今の所今月末までの予定になってますが、ニュースを見るとほぼ確実に延長される見通しのようです。一番困るのは美容室が閉まっていることで、今度髪を切れるのはいつになるんだろう?まさかこんなことで困ることになるとは。。そろそろヘアバンドでも買っておいたほうがいいのかな。。(バリカンは嫌だしな)

 

つーか、そろそろまじで寒い↓

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映画)パラサイト 半地下の家族__ポン・ジュノ__2019

www.parasite-mv.jp

 アカデミー作品賞とカンヌの最高賞を同時に受賞した韓国発の大ヒット作。めちゃくちゃ面白かった!これは文句なし!

 アパートの半地下階に暮らす全員失業中の貧しい家族が、豪邸に住む一家をだまして寄生するように暮らす中で、その家の秘密を知ってしまう── テーマは貧困層と富裕層の対立。社会批判であると同時にエンターテイメントとしても完成度が非常に高い。ストーリーは先が読めず終始はらはらさせられる。

 本作は非英語作品として初めてアカデミー作品賞を受賞したことでも注目を集めたらしい。韓国は内需の小さい国であるが故に韓国映画界では海外に打って出る戦略が日本などと比べると育っており、今回の快挙につながったとのことでなるほどなあと思った。

 観た人なら一目瞭然だが、確かに本作のクオリティは世界に通ずるレベルである。 ホラーを除いて韓国のエンタメにそれほど触れてこなかったけど、最近の盛り上がりを見ると全体的にレベル高いんだろうな。。

Spaziergang③

コロナのせいで年末といえども閑散とした夜道を、もはや相棒となったα7Ⅲと共に歩く。

この日はちょっとした実験のつもりでISO感度の上限設定を外していたので、下の写真のほとんどがISO64000というありえない設定になっているんですが、Lightroomでノイズリダクションをかけてやればぱっと見でそれほど違和感のない画質に仕上げられることが分かりました。もちろんじっくり見ればノイジーなのですが、ブログに適当にアップするぐらいならこれで問題ない気がする。。改めてソニーのイメージセンサの進化まじすげーっと唸った謎の年末。(マニアック過ぎて伝わらないでしょうが)

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ドイツ企業で働くメリット・デメリット

 早いものでドイツに来てもうすぐ2年半。今の会社に入社する前は日本人のいない環境でうまくやっていけるか不安でしたが、今年の業務も終了し無事に年を越せそうでほっとしています。
 今日はこれまでを振り返って、ドイツ企業で働くメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。(多分に私の主観が入ると思いますが)
 私は画像処理用半導体を開発するハードウェアエンジニアとして日本メーカーで4年間勤務した経験があり、その後ドイツの現地企業に転職したのですが仕事内容自体は日本時代とほとんど同じです。ドイツに来た経緯は以前の記事でも書いてます。

daturyoku-pukapuka32.hatenablog.com

 ちなみに今の会社は社員数が1000人よりちょっと多いくらいの電子機器メーカーで、私の感触だと国籍比率はドイツ人が大体7割くらい、残りは各国からの移民という感じです。

 
まずはドイツ企業の良い点から。
 
■残業なし、コアタイムなし
 なんといってもこれは素晴らしい点です。残業で疲弊している人など一人もいません。日本時代私もご多分に漏れず残業地獄を経験したので、、ドイツに来てよかったと毎日思っています。
 またコアタイムもありません。そのため社員によって、1日のタイムスケジュールは大きく異なり、朝早く出社しランチ後すぐ帰る人もいれば、午後から出社してきて夜まで働くタイプの人もいます。(こういう会社は日本でも最近では増えてきているようですね。) 一応勤務時間は各人決められているのですが(私の場合1日8時間)、年の終わりの合計で辻褄が合えば良いので、日によって何時間働くか自由に調整できるのも良い点です。
 
■職責の範囲が明確
 これは当初戸惑った点でもあります。日本では業務全体を見通して様々な提言ができるスーパーマンみたいな人が尊敬されているところがありますが、ドイツでこれをやるのはNGです。即刻他部署への職責侵害とみなされるからです。かくいう私もミーティング中につい他グループの話題に口を出し、「それはお前の仕事じゃない!」と大声で怒鳴られたことがあります。。
 でも自分の職責を全うしてさえいれば、いかなる状況でも自分にクレームがつくことはないため、心理的安全性は非常に高いです。自分の仕事が終わったら、プロジェクトの状況などお構い無しで、皆さっさと帰宅します。例えばプロジェクト全体に関わる問題が発生した場合、各設計担当は「それはプロジェクトリーダーが判断すべきことだ。私に責任はない」と放り投げてしまいます。一方プロジェクトリーダーも全体のすり合わせが必要なときに顔を出すのみで、各設計マターに関しては設計者に決定権があります。そのため日本企業で良くある、マネージャーが承認するための出来レースのような会議はありません。
 
■みんなフラット
 年上年下は関係なく皆ファーストネームで呼び合っており、上司と部下もフランクな関係です。パワハラは見たことがありません。社内派閥のようなものも一切ありません。インターンシップの若いドイツ人大学院生が私のところに来て「Hey, ランチに行かないか?」と誘ってきたりします。とにかく皆フラット且つオープンです。もともと移民が多いため文化の違いに皆が寛容なのも一役買っているのかも。
 
■転職しやすい
 日本と比べるとドイツでの転職の敷居は低いです。ドイツでは人材の流動性が高く、転職回数はほぼ問題になりません。逆に一度も転職したことがない人は、キャリアアップに対する向上心や経験値が低いとみなされ、転職時にマイナスの評価となることさえあります。
 一緒に仕事をしていた40代のプロジェクトリーダーが退職するということだったので「次はどこの会社に行くの?」と聞いたら「さあね。しばらくゆっくりしてから次の職を探すよ。」とのことでした。長旅等してリフレッシュしてからまた働くのでしょう。当初は「結構のんびりしてるな」と驚きましたが、40代でこういうノリの人もいるのです。また、数年おきに会社を転々とするスタイルも普通のようです。ランチの時にも皆オープンに転職について話しています。
 
次にドイツ企業の悪い点。
 
■すぐクビになる
 パフォーマンスが悪い社員はすぐにクビになります。これは本当にやばいです。。クビを免れたとしても降格処分です。特に給料の高い重要ポジションは頻繁に人が入れ替わっている印象です。私が入社した当時の開発部長は解雇され、課長は降格となったため、結果私の上司は既に全員入れ替わってしまいました。特に開発部長とは今後のビジョンについて語り合っていたのですが、私が入社して間もなくの解雇でした。採用面接の時から、無事に入社できたら一緒に頑張ろうぜって盛り上がっていたのに。。
 このようなことが頻繁にあるので気が抜けません。私はここで生き残っていくために、上司や同僚に向けて自分のビジョンやアイディアをどんどん発信すること、自分のパフォーマンスをアピールすることを心がけています。(ある人が私に言った言葉ですが、ドイツでは"遠慮"は即"無能"を意味するとのこと)
 
■移民は出世しにくい?
 他の会社ではどうなのか分かりませんが、私の勤めている会社では少なくとも今のところは役職者は全員ドイツ人で占められています。移民は会社を辞める確率が高いので、当然といえば当然のことかもしれません。
 
■ドイツ語の壁
 私はドイツ語は未だ勉強中の身ですので、仕事中は英語を話します。同僚も皆英語が話せるので基本的に問題ないのですが、ドイツ語ができるともっと楽になるのになぁと思う場面もしばしばあります。
 例えばドイツ人でも英語に苦手意識がある人は一定数おり、そういう人達は私へのコンタクトを避けようとします。私に直接訊けば良いことを人づてに訊いてくるので、話が混乱することも。(そのような人達は、私に対して「あいつ、さっさとドイツ語勉強しろよ」と思っているでしょうね。しかし、そんなにさっさとはできない。) また社内ローカルなドキュメントはドイツ語で書かれていることもあり、いちいちGoogle翻訳で読まなければいけないのも結構面倒です。
 
■職種の変更は難しい
 転職は容易な一方で、職種の変更は難しいです。ドイツ企業では、たとえ新卒社員でも入社した段階ですぐに即戦力として期待されます。逆に言えば、求められる分野での職歴や学歴がなければはなから雇われないということです。日系企業のように、畑違いの分野からの新卒を雇ってOn the Job Trainingで育てるというような発想はありません。
 ドイツ式の方が世界的に見ればスタンダードなのですが、少々堅苦しくもあります。未経験での就職は不可能ですし、社内でもキャリアチェンジのための部署異動はほぼ見かけません。また、Job Rotationにより他部署の仕事を経験させるような仕組みもありません。ドイツで働くなら学生時代から専攻を慎重に決めないといけないのです。この辺は日本とは大分意識が違いますね。
 
メリットとデメリットのまとめは以上です。
ちなみに私が海外就職をする際に参考にしたのがこの本です。 
 この本は基本的にアメリカ企業への就職を目指すソフトウェアエンジニアに向けて書かれたガイドですが、海外就職を目指す多くの方の役に立つ内容だと思います。特に英文履歴書の書き方やLinkedInの使い方、面接の突破方法等の情報はとても有益です。

Spaziergang(シュパツィーアガング) = 散歩 ②

 昨日は駅の方向に1時間くらい歩いてみました。マスク嫌いのドイツ人が今や屋外でもマスクをつけています。。来年は旅行に行けるといいなあ。せっかく良いカメラ買ったのに(ソニーのα7Ⅲ)、近所の写真ばかりじゃないか!(泣)

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散歩(寒いけど)

在宅ワークが長く続くと頭も体もぽーーっとしてくるので、寒いけど必ず一日に一回は外に出て30~40分くらい散歩しています。ドイツでは(冬は特に)ずっと空が曇っているけれど、その分晴れた日の喜びは大きかったりします。f:id:Daturyoku_Pukapuka_32:20201209204002j:plain

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ドイツのヴェッツラーほっつき歩いてきた

 先週末(11/28 土)にヘッセン州ヴェッツラー(Wetzlar)を散歩してきた。ヴェッツラーは古くから光学を中心とした工業都市として発展した経緯があり、有名な電子機器メーカーのオフィスが目に付く。エンジニアもたくさんいるのだろう。ヴェッツラーは特にカメラメーカー「ライカ」の発祥の地として知られている。

 ライカの原点はヴェッツラーのエルンスト・ライツ光学研究所(現ライカマイクロシステムズ)である。もともとは顕微鏡を扱う会社だったのだが、そこで働いていた機械工オスカー・バルナックが、業務外で35mm映画用フィルムを用いた小型カメラを試作したことが始まりだった。1914年の話である。病弱だったオスカーは趣味の写真撮影を楽しむため、軽く持ち運びの容易なカメラを自身で構想したのだった。その後社長であるエルンスト・ライツ2世により会社の商品として量産する決定が下され、ライツ(Leitz)+カメラ(Camera)=ライカ(Leica)として世界中に広まることになったのだ。

 オスカー・バルナックは工場で働く機械工であり精密なレンズ設計を行うことはできなかったため、同僚のマックス・ベレーク博士に協力を依頼したという逸話がある。優秀な設計者であったマックスは高度な数学と光学の知識を駆使して、レンズを設計した。ライカについて語るときオスカーにばかりスポットが当たるがマックスも重要な立役者なのである。(アップルのジョブズとウォズニアックの関係にどこか似てるな。。)

 ヴェッツラーにはそんなライカゆかりのスポットがたくさんある。歴史の原点であるライカマイクロシステムズ社のオフィスやオスカーが試作機で撮影をした場所。また事前のリサーチが足りず気が付かなかったが、上記キーパーソンの記念碑等々、他にもいろいろあるみたいだ。

 大戦中に爆撃を免れた旧市街には数百年以上前に建てられた木組みの家がまだ残っていて、ただ歩いているだけで楽しい。夜になって人がいなくなった旧市街は静か(というか全くの無音)で、自分の靴音が反響してコツコツとやけに大きく聞こえるのが印象的だった。

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カール・ツァイス。ここはスポーツオプティクスの拠点とのこと。実はオスカー・バルナックも小型カメラを試作する前はカール・ツァイスで働いていたらしい。

カール・ツァイス。ここはスポーツオプティクスの拠点とのこと。実はオスカー・バルナックも小型カメラを試作する前はカール・ツァイスで働いていたらしい。

顕微鏡等を扱うライカマイクロシステムズ社(旧エルンストライツ光学研究所)。ここがライカの原点。ちなみに今はライカカメラ社は別法人となっており、同じくヴェッツラー市内にあるがここからは少々離れている。

顕微鏡等を扱うライカマイクロシステムズ社(旧エルンストライツ光学研究所)。ここがライカの原点。ちなみに今はライカカメラ社は別法人となっており、同じくヴェッツラー市内にあるがここからは少々離れている。

旧市街

旧市街

旧市街

旧市街

ラーン川。この石橋のあたりは夏はビアガーデンの会場になる。

ラーン川。この石橋のあたりは夏はビアガーデンの会場になる。

ヴェッツラー大聖堂(工事中)

ヴェッツラー大聖堂(工事中)

この金属プレートは、ここが1914年にオスカー・バルナックが35mmカメラの試作機「ウル・ライカ」で撮影を行った場所であることを示している。

この金属プレートは、ここが1914年にオスカー・バルナックが35mmカメラの試作機「ウル・ライカ」で撮影を行った場所であることを示している。

上の金属プレートの脇には、ライカカメラ社による説明用の看板が出ていた。この辺りをアイゼンマルクト広場と呼ぶらしい。

上の金属プレートの脇には、ライカカメラ社による説明用の看板が出ていた。この辺りをアイゼンマルクト広場と呼ぶらしい。

看板のオスカー・バルナックが撮影したとされる写真部分を拡大してみる。味のある良い写真だ。

看板のオスカー・バルナックが撮影したとされる写真部分を拡大してみる。味のある良い写真だ。

真似して撮影してみた(ソニーのα7Ⅲで)

真似して撮影してみた(ソニーのα7Ⅲで)