こんな良い映画があったのか! 1996年公開ということは僕はまだ小学生だったから知らなくて 当然か(笑) 「踊る大捜査線」の本広監督のデビュー作らしい。 天の川の両端に引き裂かれた織姫と彦星が年に一度7月7日にだけ 会うことを許されるという七夕の伝説に沿った内容のラブストーリ ー。シンプルで爽やかですごく良い。
全編を通してドリカムがBGMで流れ、 今はなき懐かしさで溢れている。 恋人に電話をするためにわざわざ電話ボックスまで出かけて行った り、ああそんな時代だったんだなあと思う。 一番好きだったのはみんなでわいわいと山にキャンプ行くシーン。 全員が全員パワー全開ではしゃいでいて、 こっちまで元気が出てくる。 そして夜満点の星を見上げながら、観月ありさ扮するヒロインが「 人がキャンプをする理由が分かった」と言う。彼女曰く、 普段当たり前にやっていることが素敵なことだと分かるから、 だと。何気ないシーンなんだけどはっとするというか台詞が頭に残 ってしまった。なんか深いなぁって。。 日が登って一日が始まっ て、ご飯を食べて、日が沈んで一日が終わる、 という当たり前のことすら忘れていた、 とスター歌手として慌ただしい毎日を送る彼女はふと気がつくので あった。
疲れている大人が見るにはいい映画だと思う。 打算も見栄も何もない純粋な恋愛(への憧れ) を取り戻すきっかけになるかも。
あとしれっと山本太郎がヒロインの追っかけの役で出ているのだが 、演技が結構渋い(笑) この時点では彼が選挙に出るなんて誰も予想できなかっただろう。 俳優山本太郎の復活に一票(笑)