脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

我が人生最高のガッツポーズ(駄)

 また1つ大きな失敗をやらかした。今度はオーナーと揉めてアパートを追い出されることになった(笑) 良かれと思ってやったことが裏目に出てしまった。もう数週間前の出来事なんだけど、その日は去年車でぶつけた時と同じくらい落ち込んだ。ドイツに来てそろそろ2年。生きるのが下手なのはどこに住んでいても変わらないみたいだ。
 
 こんな時、どのように再び立ち上がればいいのだろうか。その夜沈んだ気分の中で、本田圭佑が"失敗"に対する考え方を語った時の言葉を思い出していた。
 
 彼は監督を務めているカンボジアの選手達に「プレー中に失敗したらガッツポーズをしろ」と教えているらしい(笑) どう思われるかとか考えるな、俺の方を見て絶対ガッツポーズをしろ、と。これはミスを怖がってトライしない選手達のマインドを変えるために思いついた方法らしく、彼が言うには「失敗して、上手くいかない事が分かった事に価値がある」ということだ。
 
 また本田圭佑はある時こんな奇妙な事も言った。
「超一流のスター選手ほど時折信じられないような凡ミスをする」
 天才的なプレーヤーというのは自分の勘や決断に自信を持っている。針の穴を通すようなシュートコースでも、一切迷う事なく自分を信じて思いっきり振り抜く。でも彼らはその際、あまりの集中力の高さ故に稀に初歩的な思い違いがあっても気が付かないのだ。大袈裟に言えば自分が攻めるべきゴールと反対のゴールにシュートを放っているとしても。そしてそもそも会場を湧かすプレーというのは失敗した時の代償も大きい。つまりスーパープレーはミスをするリスクとのせめぎ合いのなかで生まれるのである。
 
 そう、俺はわざわざ本田圭佑の言葉を持ち出して、今回自分がやらかした失敗を必死に肯定しようとしているのだ(笑) あの日の事を振り返ってみると、少なくとも俺はミスを恐れずに思いっきり攻めた。その瞬間はメッシやロナウドに匹敵するほどのファンタジスタだったはずだ。そしてその結果、(たまたま偶然)神経質なドイツ人オーナーの怒りにふれ、強制退去を告げられただけのことだ。ガッツポーズ以外に何ができるだろう?
 
 失敗してくよくよするなんて馬鹿馬鹿しい。ていうか、海外に住み始めて早々に衝突事故と強制退去の両方を経験した奴がどこにいる?これは俺の財産でしかないじゃないか。そもそも俺が失敗ばかりするのは力の限りで挑戦し続けているからだ。これだけは胸を張って言える。失敗から学びがあるなら、挑戦も失敗もしない奴らよりよっぽどましなんだ。あと経験してない事と言えばリストラぐらいか?もし会社をクビになったら日本に帰って、本田圭佑が作った会社の面接を受けるよ(笑)
 
 
最後に今回の学びを以下にまとめておく。
 
・失敗を避けるな、正面衝突しろ
・車では衝突するな
・リスクを取って挑戦し、ノーガードで打たれろ
・迷うな、振り抜け、勢い余ってはみ出せ
・汚れた床には水をぶちまけろ(←これが強制退去の原因)