脱力系ぷかぷかドイツ日記

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ゼロから3年間ドイツ語を勉強したので進捗レポート&おすすめの本紹介

 ドイツに来て丸3年が経ちました。この3年間ゆるーくドイツ語の勉強を続けてきましたので、進捗状況をまとめつつ勉強に使った本を紹介していきます。
 
目次

今のドイツ語レベル

 僕は大学でもドイツ語はやらなかったので、ドイツに来るまで完全に知識ゼロでした。そこから始めて3年強が経った今のレベルは、
 
・挨拶くらいはドイツ語でするが、会話は全くできない(ドイツ語で話しかけられると、耳に手を当てて困った顔をします)
・街中の標識やスーパーの品物の名前等、単語レベルでは意味が分かることがある
・料理名やビールの種類等、食事に関連する単語力だけやけに高い
 
みたいな感じです。成長遅いですね!(笑) でも「気楽に、気長に、適当に」をモットーにゆるくやってきたので、気にしてないです。急ぐ理由は今のところ無いですから。
 
 

実際の所ドイツ語って必要?

 僕の場合、普段の仕事も全部英語だし、生活においてもGoogle翻訳を駆使すればそれ程困ることはないんです。郵便受けに入るドイツ語の書類も全部Google翻訳で読んでます。
 
 ただ、ドイツ語ができた方が良いと感じる時もやっぱりあります。例えば、
 
・役所や公共料金の手続き等で、ちょっとしたメールくらいはドイツ語で書けた方が良いのになーと思うことがあります。(英語で書くと返事してくれない時もあるとか。。)僕の認識だと、Google翻訳は文章の大意を把握するのには役に立ちますが、文法的に正しい文章への変換はまだ全然無理ですね。
 
・店や病院の受付等で英語が全く通じず困ったことがありました。特にご年配の方に英語完全NGの方が多い印象。
 
というわけで、やっぱりドイツで暮らすならドイツ語ができるにこしたことはありません。何よりドイツ語を少しでも話せればもっとドイツ人の心をつかむことができるはず。結局それが一番の勉強のモチベーションですね。別に流暢に話せなくても、しゃべろうとする姿勢を見せることが大事だと感じます。
 
 

これまでに勉強した本

①ゼロから始めるドイツ語
まず最初この本からやりました。ドイツ語文法の入門書です。この本はかなり良かったです。端的にポイントがまとまってるので、未だに参照して良く使ってます。あと随所に著者のお人柄が出ていて、「ドイツ語くらい気楽にやればいいんですよ」というメッセージが伝わってくるのもGoodです。
②クラウンドイツ語単語1600
これは2周やりました。それでもまだ全然覚えきれていないですが。でもこの本のおかけで生活の中で出てくる単語で分かるものは増えたと思います。シンプルなレイアウトで見やすい良い単語集です。短い例文が載っているのが良いところで、単語と共にこの例文に出てくる文法事項を①の本を参照して覚える、ということを最初の頃は延々とやってました。

 

③30日で話せるドイツ語会話
日常でよく使うフレーズを学ぶ本です。この本は役に立ったのかどうか正直良く分かりません。。少なくとも僕はこの本で覚えたフレーズを街中で使おうという気にはなりませんでした。覚えたフレーズを使ってドイツ人に話しかけても、その返事が聞き取れなくて会話が終了するのが分かり切っているからです(笑) ある程度レベルが上がって、会話の練習を始めるときに読むと良いのかもしれません。
④ゼロから話せるドイツ語-会話中心
こちらは語彙、フレーズ、文法、会話を総合的に扱った入門書。巻末のイラスト付き単語集は覚えやすくて良かったです。文法の部分は僕的には①の本の方が読みやすくておすすめできます。

 

 ドイツに来て最初の2年半くらいは上記4冊を独学でやってました。特にドイツに来たばかりの頃は他にやるべきことが多過ぎて、ドイツ語は週末しか勉強できなかったので平均すると週に3時間くらいしか勉強してなかったと思います。

 あと、上記とは別にコミュニティカレッジのドイツ語コースを受講したり、そのコース終了後は会社が提携している語学学校のレッスンを週1で受けたりもしました。でも正直言って授業の質はあまり高くなかったし、そもそも僕の知識の事前インプットが少なすぎてあまり効果なかったですね。。その後コロナで対面レッスンは中断されたので、今は学校には通わず完全独学の状態です。

 
 

今勉強している本

 上記の勉強をしてみて思ったのは、文法から逃げてはいけないということです。ドイツ語は英語に比べて、単語の変化形が比較にならないほど多いので「テキトーな文法で強引に会話をする」というのはまず無理です。語学学校で少し会話や文章読解もやってみましたが、結局何も身に付きませんでした。
そこで今読んでいるのがこの本↓
⑤リファレンス・ドイツ語
 こちらはタイトルの通りドイツ語文法を網羅的に解説した本で、300ページくらいある分厚い本です。英語の文法書で「Forest」ってあるでしょ?(大学受験を控えた高校生が持ってはいるけど全然使ってないアレです笑) あれのドイツ語版みたいなイメージです。
 
 僕は今年の夏に一念発起してこの本を「最初のページから最後のページまで全部読む」と決めました。この本の基本コンセプトは文法で分からないことがあったときに調べるために使う"リファレンス"用なので、全部読む人はあまりいないと思いますがね。。今はこの一大プロジェクトを完遂すべく、勉強時間を週に7~8時間まで増やしています。(こういう分厚い本を読むときは勢いが大事なので)
 
 僕はなんというか、「大は小を兼ねる」的な勉強が好きで「この本読めば文法全部書いてあるんだろ?ならこれを全部読んで覚えて、文法の勉強はそれで終わりだ!」という単純な発想です。
 
 余談ですが僕は30歳の時にフィリピンに8ヶ月間英語留学をしたのですが、その時に学生時代に買って本棚に放置されていた「Forest」を持って行ってほぼ全部読みました。あなたの周りにForest全部読んだ人間がいますか!? 僕は読みましたよ! 学生の時に読んどけっつー話なんですがね(笑) 正直めちゃめちゃしんどくて、汗と血と涙を流しながら読みましたが(心の中の話です)、その後は「英語ごとき恐るるに足らず」というような最強の自信を手に入れました。
 そして英語で仕事をしている今だから言えることですが、最低Forest一冊くらいは頭に入れとかないと勝負できませんね。読んどいて良かったと思います。あと、ああいう"バイブル"を持っておくと、文法を忘れた時にすぐにその本に立ち返って復習できるのもいい点です。(未だにForest使ってます)
 
 そして、今度はドイツ語で同じことをやろうというわけです。今「リファレンス・ドイツ語」の3分の1くらいまで読みましたが、やはり心折れそうなくらい辛いです(涙)  1ページ、1ページ、血と涙を流しながら(心の中で)、嗚咽を噛み殺しながら、読んでいます。特に仕事で疲れているときは、この本を見たくなくて家に帰りたくないです(涙)
 
 でも「リファレンス・ドイツ語」、めちゃめちゃいい本ですね。①の「ゼロから始めるドイツ語」の在間進先生の本なので、信頼して買いましたが正解でした。ビギナーがいきなり手に取るのはやめた方がいいですが、一通り基礎をやったことがある人なら一気に中級を通り越して上級に飛べる、みたいな本です。
 
残り3分の2絶対読み遂げてやるぞ!そしたらきっとまた脳内で革命が起きるはず!
 
 

今後の展望

 上記の文法書が終わったら、ドイツ語検定試験の一つ"ゲーテ試験"の対策を始めようかと思ってます。目標は来年中にB1レベルに合格すること!B1がドイツの永住権取得の要件の1つになっているからです。
 いつまでドイツにいるか決めていないけれど、こんな先行き不透明なご時世ですから、できれば永住権をとっておきたいと思っている僕です。。というわけで来年もまだまだ勉強の日々になりそうです。
 
 無事永住権を取れたら、後は自由にドイツ語ライフを楽しみたいですね。語学学校で会話の練習をしてもいいし、ドイツ人のタンデムパートナーを見つけるのも楽しいかもしれません。