脱力系ぷかぷかドイツ日記

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映画)浅草キッド__劇団ひとり__2021

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なんか異様に話題になっていたっぽいこの映画、僕も一たけしファン(映画の)として観ておかなければいけないような気がして、一応観ました。

 

(劇団ひとり曰く)芸人達のバイブルである、ビートたけしの自伝エッセイ『浅草キッド』が原作らしいです。

 

ビートたけしが芸人として売れるまでを描いた映画だと思ってましたが、焦点はそこではなく、浅草時代のたけしの師匠である深見千三郎との師弟愛の物語と言った方が良いでしょう。

 

深見千三郎という人はストリップ劇場で踊り子達のショーの合間にコントをやっていた人ですが、その確かな実力で浅草中にその名を知られる芸人だったようです。

70年代、芸人が皆テレビに出ることを夢見ている中でも、一切テレビには目をくれず浅草の舞台に立つことにこだわり続けた職人気質な人らしい。

 

そして、、深見千三郎を演じた大泉洋の演技が素晴らしい!! 無骨な芸人役がハマってて超かっこよかった。。

 

「笑われるんじゃねえぞ。笑わせるんだよ」という深見のセリフ、たけしは今も大事にしているんだとか。

 

(ここから下、余計な情報)

映画では、たけしは芸人になることを夢見て浅草に来たことになってます。しかし、これは正確ではありません!

 

たけしが浅草に来た本当の理由は「映画館とか演芸場みたいな遊ぶ場所がたくさんあるから」というだけで、当時芸人になることなんて考えてなかったんだよな~

 

大学を辞めたあと、バイトをしながら(主に新宿で)プラプラしていたたけしは、「浅草で仕事をすれば、浅草中の娯楽を無料で楽しめるフリーパスをもらえる」という話を知り合いから聞いて、それで浅草に行ったんだけなんだな~(笑)

 

そして、たまたまバイトを募集していた浅草のストリップ劇場でエレベーターボーイの仕事を始めるんですが、そこの芸人兼経営者だったのが深見千三郎なんです(その時までたけしは深見って誰か知らなかった)

 

たけしは深見にコントに出してくれるよう頼みますが、それは芸人に憧れがあったからではなく、エレベーターボーイよりコントの方が時給が良かったからです(笑)

 

※昔たけしの自伝を隅々まで読んだ男の無駄なトリビアです(笑) 劇団ひとりもこの辺知ってはいるけど、映画として美しく仕上げるために省いたんでしょうね(笑)