この映画を見ても結局警察や検察がなぜあんなにムキになって、金子勇を有罪にしようとしていたのか良く分かりませんでしたね(笑) Winnyを介して警察の機密事項が外に漏れたとかそういうことが伏線としてあったようだけど、それだけでシステム開発者を逮捕しようって話になるのかなぁ。。??
金子勇を悪人に仕立てた当時の国の対応は未だに「出る杭を打って天才をつぶす国」だとか「新規性の高いものや良く分からないものはとりあえずつぶす国」だとか批判されるわけだけれど、本当にそれだけの理由なの?っていうのは、いまだに謎。
映画の中では、金子勇の人間性にスポットが当たっていて、
・彼は優秀なエンジニアで
・善良な人間で
・世の中を攪乱するためにWinnyを開発したのではない
ということを繰り返し主張している印象でした。
まあ、多分ここは映画の通りなんでしょう。2ちゃんねる上でWinnyの登場を待ち望む声が高まっていたから、後先考えずにひょいっと作っちゃったんでしょうね。。天才ってそういうものかもしれません。
あと良く言われるのが「YouTubeだって違法アップロードによる著作権侵害は起きているじゃないか。それを許容したアメリカに比べてWinnyをつぶした日本は不寛容だ」ということですが、僕が思うに、(日本が不寛容であるというのは真実だったとしても)ファイル共有ソフトによる著作権侵害が問題になっている時代の最中にWinnyが登場したことにより、実際にその問題がさらに大きくなってしまったってところがWinny事件のミソだったんですよ。WinnyとYouTubeは、その利便性と危険性のどちらに目を向けさせるのか、そこのセンスに違いがあったのでは?と思いました。
※なんのリサーチもせずに、直観&即興で書いているだけので、間違ったことを書いていたらすみません。