脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

映画)エンディングノート_監督 砂田麻美_2011

 

熱血営業マンだった父親が引退後、胃がんに侵されて亡くなるまでの姿を、実の娘がカメラに収めドキュメンタリー映画として発表した作品。ちょっと残酷なんじゃないの?ってくらい、執拗にカメラを回し続けてます(笑) 親子の絆があるからこそ撮れた映像ですね。

 

印象的なのは、父親が死の数週間前まで医者に冷静に病状の質問をしている様子。亡くなったのが69歳という若さだったため頭は冴え渡っていて、病人とは思えないほど滞りなくどんどん質問を繰り出している。

 

しかし医者はもちろん先が長くないことを分かっているし、家族にもそのことを伝えていて、そしてその通告通り父親は急にどんどん衰弱してあっという間にこの世を去る。

 

当人が一番訳がわからないという顔をしていてそれがなんかリアルでしたね。。人が病や寿命で亡くなる時ってその前に寝たきりになっている期間が長く続くと思っていたけど(もちろんそういう人もいるでしょうけど)、多くの人は死ぬ直前までバタバタと忙しく活動しているものなのかもしれない。そういうイメージは今まで持ったことがなかったです。