脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

ビザが来ない

ドイツの就業ビザが来ない。。。5月中旬に大阪で申請をしてもう1か月半経過しています。早い場合は申請から3週間程度で発行される場合もあるらしいのですが、私の場合ドイツの労働局の許可を事前に得ていなかったため時間がかかっているようなのです。当初は71日よりドイツでの勤務開始予定だったのですが、延期になってしまいました。こればっかりは仕方ありませんね。雇用先からは「焦らず気長に待っていればよい」と言って頂き、大変ありがたい限りです。

 

というわけで、実家にいるのも飽きてきたし無職の私がずっと居候させてもらうのも両親に申し訳なくなってきたため、突然の思いつきですが先週から福岡に小旅行(?)してきました。先週の水曜の夜に思いついて、木曜の朝には高速バスに乗っているというレベルの突然具合です。

 

いつ帰るか決めていなかったのですが、結局福岡にはホテルを渡り歩いて、一昨日まで丸1週間いました。一眼カメラもわざわざ持っていったのですが、特にそれが必要になるような観光をする気にはならず、天神周辺のショッピングを除いては本を読んだり映画を見たり等、実家にいてもできそうなことばかりしていました(笑)さらには滞在中に台風7号が福岡を直撃したり、SIMの通信容量オーバーでネットが使えなくなったりで、出歩けない日が数日あり、福岡まで来て何やってるんだろうという感じでしたが笑、楽しいこともいくつかありました。

 

 まず、天神とか博多駅付近で洋服や本などを買い物して回ったのですが、小学生の時3年間博多区在住だったので、単純に懐かしかったです。キャナルシティとかビブレとか地下街とか。(大名の方はほとんど覚えてなかったけど。)

 

 それから、毎日カフェに入っては村上春樹の「ラオスにいったい何があるというんですか?」という旅行記を読んでいました。私は以前から彼の小説が好きで、大学時代には過去に遡ってほぼ全ての長編を読みました。この旅行記で最も印象に残ったのはイタリアのトスカナ地方のワイナリー巡りを綴った文章で、なんというか、「らしいな」と思いました。彼は「ノルウェイの森」を書いていた頃、ローマに住んでいたらしく、郊外のトスカナまで車で出かけては醸造所でワインを大量に買い込んできて、それを飲みながら小説を書く、という生活を数年続けていたらしい。イタリアに住んだ目的は「小説を書くことに集中するため」だそうですが、私は彼のこういう自由を地で行くような生活スタイルがとても好きです。そもそもイタリアの田舎なんて英語は通じないだろうし(たぶん)、日本人もほぼいないだろうし、そんなところで一人で(奥さんはいるけど)小説を書いているなんて一体どんな生活なんだろう、という気がしませんか?一見すると孤独なんじゃないか、とさえ思える。しかもその時代(80年代後半)はインターネットも携帯電話もない。(この点、今の時代は海外に出るのはイージーになりましたね。。。)実際彼もうんざりするほどトラブルを経験したらしいけれど、それでもその生活の中にはかけがえのない何かが含まれていたようです。それを彼は──生きること本来の自由さ──と表現していますが、よく分かる気がするんですよね。知り合いのいない土地で豊かな自然に囲まれて、きっと日本とは時間の流れ方の異なる世界を彼は見ていたのだろうと思います。

 

それから、Amazonでレンタルして夜な夜なホテルで見た「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」という映画もすごく良かったです(ホテルのWifiが弱くて、映像が途切れ途切れになって非常にいらついたけれど)。アメリカを代表する絵本作家のターシャ氏の生活を記録したドキュメンタリーで、彼女は動物と植物を愛し、自分の家に美しい庭を育て自然と一体となって暮らしています。スローライフの母と呼ばれている(らしい)彼女に言わせれば、人生において大事なことは“水のように穏やかでいること、水鏡に映して自分を見つめること、自分のペースで歩くこと”ということでした。これは金言ですね。。

 

私がこのような“スローライフ”とか“自由”といった思想に強く共感するのは、日本では典型的ともいえる過酷な労働環境を経験してきたからだと思います。そして、これからドイツに行くことはきっと自分にとって必要なことなのだろうと、再確認できた気がしました。

 

そして福岡に来て6日目に大阪のドイツ領事館から、ドイツ労働局側でビザの認可がおりたとのメール連絡がありました!これから大阪でビザの発行手続きに入るようです。よかった、よかった。というわけで、特に何をすることもなく福岡小旅行は終了し笑(ワールドカップすら見なかったな)、今は実家に戻ってきてビザの到着を待っています。

 

今のところ、今月中にはドイツに渡航できるのでは、と踏んでいます。いよいよ頑張らねば!てか、はよ仕事したい!(金もやばいし)

 

※一昨日福岡を発ったのですが、その後の全国的な大雨の影響で現在福岡発着の交通機関が全てストップしているそうです。まさに間一発。。福岡で立ち往生してしまうところでした。。博多山笠の祭りは今月らしいけど、無事行われることを祈ります。(博多ではスタンバイ中の山笠を何台か見ました↓ものすごい迫力)

DSC_0098_3
DSC_0093_2
DSC_0097_2

 

 

PS VRという名の峡谷

プレイステーションVR(PS VR)を買うかどうか考え続けて、もう2年が経過しようとしています(笑)発売前から検討していたのですが、昨年夏頃にタイのバンコクのソニーストアで初めて試してみて、前評判通りの映像体験にとても感動しました。それから、バイオハザード7がVRに対応しているのがポイント高いんですよね。バイオハザードは昔から好きで、6までほぼ全部やりました(5は評判悪いから、やってません)。シリーズの中では4が一番好きで何周もクリアした覚えがあります。中毒性のある恐怖を味わえる内容で、これをプレイしていた頃は心にも仕事にも大分悪影響を受けていたと思います(あほ)。

そして、7はまずまず評判良いから気になるよね!

 

なら買えばいいだろうと思われるかもしれませんが、VRの無視できない欠点が以下です。

・本体の値段が高い

・長時間プレイしていると目が疲れる&酔うらしい(ネット情報)

VR体験自体には結構すぐ飽きるらしい(ネット情報)

 

これらのために購入に踏み切れずにきました。。

あと、私来月からドイツに行って働くんですよね。普通に考えると仕事に、語学に、旅行に忙しくなってくるだろうから、VRはあきらめた方がいいような気がしてきます。そもそも休日も一日中ヘッドセットをつけて部屋に引きこもるようになってしまったら、海外にいる意味が全くないですね(笑)なので数か月前の話ですが、一度は「VRは買わない」と決意したのでした。

 

ところが、最近ソニーが本体価格の1万円値下げを実施したニュースを知り、またむらむらと考え始めてしまったのです。。

孤独な海外生活の気分転換用にやっぱり買ってもいいんじゃないか。。だって35000円になったんですよ?しかも今はビザ発行待ちで暇だし(本当に信じられないほどに暇です)、買うなら今なのか?日本にいる間に買っておけば、日本語のマニュアルもついてくるし。すぐ飽きるっていったって、そのあとはなんなら野球のキャッチャーマスクか、水泳のゴーグルにでもすれば、ずっと使えるじゃないですか(あほ)。

 

でもなー、気分転換用なのに目が疲れるとか、酔うとかそれは嫌だなー。ただでさえ、普段パソコン作業が多くて目が疲れてるからなー。あと、野球とか水泳より、自分は最近ジョギング派なんですよねー(あほです)

てか、日本でVR買ってドイツに送ったら関税かかるんじゃないっけ。。?

 


はーー、谷が深い。。(笑)

こうして無駄に考えている時間をゲームにあてていれば、もう既にバイオ7は何周かクリアできていると思うのですが(笑)

経歴まとめ

 これまでの私の経歴をまとめると以下のような感じです。

①日本の大学で工学修士を取得。半導体プロセスが専門。
②日系電機メーカーにて電気系エンジニアとして勤務(4年間)。コンスーマ向け商品に搭載される半導体集積回路の開発に従事。勤務地は東京でした。
③フィリピンのセブ島にて英語学習(8か月)
④タイのバンコクに移住し、日系電機メーカーの開発・生産拠点にてマネージャーとして勤務(1年弱)。
⑤現在は日本の実家にいます。来月からのドイツでの勤務に向けて、勉強したり、だらだらしたり、の日々。


 ②の会社を辞めて③のフィリピン留学をした主な理由は
・長時間労働に嫌気がさした
・いつかは海外に住みたい思いがあった
の2つです。英語を身につけて、あわよくば今度は海外で再就職できれば、と考えてのことです。

 留学からの帰国後、英文履歴書を世界中にばらまきまくって、なんとか④のタイでの就職を決めました。

 ④の職場は本当は辞めるつもりはなかったのですが、勤め始めて半年くらい経った頃に、突然転機が訪れました。つまり、来月からの就職先となるドイツ企業からポジションの紹介を受けたのでした。

 というのも、私は③のフィリピン留学後、まずはヨーロッパでの就職を希望して活動をし、第一志望であった上記ドイツ企業の選考に進んだものの、不採用となった経緯がありました。その他にも応募をした企業はありましたがヨーロッパ就職にこだわると厳しい感触だったので、アジア就職も選択肢に加えることにし、タイでの内定を得たのでした。しかし面接を担当してくれた上記ドイツ企業の方が私のことを覚えてくれていたようで、新しくポジションが空いたことを知らせて下さったのです。タイは住んでみるととても自由で快適で、生活を楽しめていたのですが、当初から就職を希望していた企業からの連絡だったので、選考に進むことにしました。私にとっては一度はあきらめたヨーロッパ就職だったので、幸運だったと思います。その後順調に面接をパスし、現在の状況に至っています。

 ドイツでは、②の日本で働いていた時とほとんど同じ業務をすることになりそうです。基本的には日本人は私一人の環境なので、どうなることか不安だー でもせっかくつかんだチャンスなので頑張ってきます。英語ももっと勉強せねば!(ドイツ語も)

 写真はタイで見に行った寝そべっている巨大な大仏です。バンコクのワット・ポーという寺にあります。有名な大仏で、正面からの写真はネットで出回っているので、後頭部の写真を添付しときます(笑)これ、体長は50メートルぐらいあるそうです。この日は暑すぎて、寺に着く前に既に帰りたくなっていた記憶があります。
もう一年ぐらいたつのか、、なつかしいー

DSC07026

 

 

ブログ開設記念

 ブログ開設しました、いえい。

 私は来月からドイツに移住することになっている30代のエンジニアです。専門は電子工学で半導体集積回路の設計者としてドイツ企業の現地採用のポストを見つけました。

 今のところドイツやヨーロッパのことは、ほとんど何も知らない&もちろん住んだことはありません。数年前に旅行で2週間程度滞在したことがあることと(フランス・ベルギー・オランダを周りました)、次の就職先の現地面接で今年3月にドイツ訪問をしただけです。

 そこでこのブログでは来月からのドイツでの(困難な)日々を綴っていくつもりです。ヨーロッパ周辺の旅行の記録や、異文化の中での発見・感じること等が中心になると思います。ちまちまと、細く長くやっていけたらと思っております。

 ところで今は日本でビザ申請等の渡航前の準備をしているのですが、基本はプー太郎で、暇してます。画像は一昨日突発的に見物に行った鹿児島の桜島で、麓まで車で寄れるのですが、その日は何度も噴火をしていたため一面灰だらけでした。。

DSC07080