脱力系ぷかぷかドイツ日記

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映画)精神_監督 想田和弘_2009

 

精神

精神

  • 山本昌知
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精神科クリニックを舞台に患者、医者、スタッフの現実にカメラを向けたドキュメンタリー映画。

 

うーん、想田監督の映画は面白いっすね〜。前見た『港町』も面白かったけど、『精神』も面白かったです。

そして、面白いと同時に怖かった。”精神障害”はどこか遠い世界の話ではなく、自分も何かのきっかけですぐにそこに陥ってしまうことを知っているから。

 

僕は学生の頃の話ですが神経症(強迫性障害)を患ったことがあるので尚更恐怖を感じたのかもしれません。患者達の姿が若い時の自分に重なるようで。。

 

このクリニックの医者がやっていることは簡単に言えば、患者の話を聞いて相槌を打ち、たまに感想を言ったりしているだけです。ぶっちゃげ全く科学に基づいた医療に見えないのですが(笑)、この医者の懐の広さ、そしてそれにに支えられてなんとか生きている患者達が印象的でした。

 

でもね、、精神医療のことに詳しいわけではない僕がいうのもなんですが、この患者たちは皆無理してでも働きに出たほうが良い、というのが僕の意見ですね。「病気だから働けない」というのは筋が通っているように見えて実はロジックが逆なんです。

正しくは「働かないといけないから働く→病気のことを考える時間(余裕)がなくなる→病気のことを忘れる(治る)」です。少なくとも僕の場合、神経症はこんな感じで治りました。

 

別にうまくいかなくたっていいから、一歩踏み出すこと。つまずいたって実は大して痛くないことがわかれば、その経験がまた次の一歩を踏み出す力になる。どっかの歌の歌詞みたいですが笑、僕が医者の立場だったら患者にそうアドバイスするかなぁ、とか思いました。まあもちろん、病気の程度にもよりますけど。。

 

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