脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ雑記帳

ヘッセン州の田舎町でデジカメの開発してます

外資系勤めあるある ダメ社員っぽく見える奴が実はすごかったりする

もうタイトルの通りで、「この人は優秀そうだ」とか「この人はダメそうだ」とか、ぱっと見で判断するのは外資系企業では絶対NGです!ダメ社員っぽく見える奴が実は優秀だったりします。その逆ももちろんあります。日系で働いてきた人が外資系に転職すると、ここで戸惑う人が多いと思いますね。

 

例を挙げればきりがないですが、例えば今の会社でカメラのオートフォーカス設計をしているドイツ人エンジニアは、ぱっと見ダメな奴に見えるんです(笑) いつも窓際の席で暗~い雰囲気を出しながらごそごそと作業していて、言っちゃ悪いけど存在感・覇気が全くない(笑) しかも、いつも誰よりも早く15時ぐらいには帰っていく(笑)

 

さらにミーティングに出ても何も言わない。コメントを求められてやっとぼそっと何かつぶやく、って感じ。オートフォーカスってかなり重要な機能なんですが「担当コイツで大丈夫なのか?」って正直思ってました。※すいません、僕より年上です

 

しかし、先日のミーティングで彼は突然ホワイトボードの前に立ち、彼が考えているアイデアを説明し始めました。それがとてつもなく素晴らしかった。。。そのアイデアを実現できればチームが抱える問題が解決される革新的なものでした。僕の中の彼に対する印象が一瞬で変わりました。

 

こういう経験は実は初めてではありません。以前、電気基板設計で深刻な問題が起きた時、それを解決したのも普段はあまり目立たないエンジニアでした。ドイツ人ですが、英語が苦手らしくあまり話に入ってこない人です(笑)

 

でも電気設計者としてはものすごく優秀なんです。彼はアナログ回路理論の深い知識と理解に基づいて数々の実験を行い、数ヶ月かけてほぼ一人で問題を解決しました。それ以来僕の中で彼は”隠れファンタジスタ”的な存在です。面と向かってそう伝えたことはないですが(笑)

 

日本で働いていた頃を思い出すと、「優秀な人はコミュニケーション能力が高い」という幻想があったように思います。もしくは会議等で良く発言する人だったり、たくさん残業している人が仕事を頑張っているとされていたような。

 

この感覚をまずは捨て去ること、外資で働くなら。

 

オートフォーカス設計の彼にしても、家に帰ってから仕事や勉強をしているのかもしれないし、そこは分からないですよね。

結局、(特にエンジニアの)仕事ってのは成果で評価するしかないんです。当たり前ですけどね。会社もその事を良くわかっている。だからこそ重要ポジションに彼らを配置しているのです。

 

くだらない奴らが百回軽口を叩いている間、”静かな彼ら”はじっと口を閉じていて、ぼそっと一回だけ重要な事を言う。人間の生き方としても、そっちの方がずっと気高く美しいと思いませんか?

 

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