脱力系ぷかぷかドイツ日記

脱力系ぷかぷかドイツ日記

2018年8月にドイツ企業に就職・移住したカメラ好きエンジニアのぷかぷか日記です

本)人生を変える幸せの腰痛学校__伊藤 かよこ__2016

 

 この本は世界初の「読者の腰痛を治す事を目的として書かれた小説」です。目から鱗の話が満載ですごく面白かったです。

 

 なんで小説で腰痛が治るの?と思う人も多いでしょうね。簡単に言えば、慢性腰痛の原因は多くの場合腰そのものではなく、痛みに対する恐怖心やストレス等の精神的なものだからです。なので小説を通して正しい知識を身に着けつつ、主人公に感情移入しながら精神的な部分をケアすることが腰痛改善につながる、というわけです。

 

 ※実はこの「腰痛の原因が腰にはない」という不思議な事実は、最近の医学で分かってきたことです。以前この辺のことを調べて記事を書きましたので、是非読んでみてください。

 小説の主人公は20代の女性で、腰痛のせいで仕事を失い入退院を繰り返す日々に絶望しています(←かつて著者自身が経験したことらしいです) 。彼女はとあるきっかけで小さなクリニックで行われている「認知行動療法プログラム」に参加することになり、そこで少し変わった先生と出会い、他の参加者と励ましあいながら腰痛を改善していくというストーリーです。
 
 勇気が湧いてくるフレーズが随所にちりばめられており、腰痛持ちの僕としてはかなり共感してしまった感があります。
 
 以下、本文より引用。
笑いはねえ、あらゆる体調不良を改善するのに効果的なんです。
 
みなさんだって明日死なない保証はどこにもないんですよ。腰痛のことはひとまず横においといて先に幸せになりましょうよ。そのためにはね、私は幸せになるんだとまず最初に決心することなんです。
 
肩こりという概念がない国では肩はこらないの。結局、『思い』や『考え』なのよね。
 
今の日本は、健康情報にあふれて、その情報によって健康不安をあおられるからね。あらゆる暗示にかかり放題なんですわ。
 
腰痛が治っても治らなくてもどっちでもいい、腰痛のことがどうでもいいと思えるくらい、今この瞬間を思いっきりいい気分で過ごせたらええね。
 
 読後は腰痛のことを随分と楽観的にとらえられるようになりました。認知行動療法について知らない人はひとまずこの本から入るといいんじゃないかと思います。